住所も親の名前も書けない中学生

 タイトルに驚くかも知れませんが、想像以上に多くいます。

 当塾では、年に数回は検定を実施します。漢字検定や英語検定など。検定の合否よりも、もっと心配なこと。それは、子どもたちの無知です。検定を始める前に愕然とします。まずは、説明の日本語が通じません。

 「名前を漢字で書いてください。そして”ふりがな”も。”ふりがな”ってひらがなで書かれている時は、ひらがなで書くんだよ~。”フリガナ”ってカタカナだったらカタカナで書きます。これはひらがなだね。」というと、ふりがなの欄に「ひらがな」と書きます。(泣)ちがうちがう!

 気を取り直して、「ふりがなに濁点があるときは点だけ別に1マス使います。今、前に例を書いたからね!」というと、まずは「濁点って何ですか?」と言われます。次に、確認してみると1つのマスに「じ」と濁点も入れてしまってます。「例を書いただろ~!」とイラついたら負け。我慢我慢

 さらに気を落ち着かせて、「次に住所をかいてくださーい。自宅の郵便番号はわかりますかー?」というと、「郵便番号って何?初めて聞くんだけど!!」と言われます(泣)。まあ、手紙を出す時代でもないですからね・・・私がスマホで調べて教えます。「住所の番地はわかりますか?枝番号」「番地?何、番地って。知るわけない」・・・本当に泣きそう😢

 はいはい、手紙なんて出さないですからね。一旦、深呼吸。「では、生年月日書いてくださーい。さすがにわかるよね?」「生年月日って何?え?誕生日のこと?誕生日のこと生年月日っていうの?」「何これ?何年生まれか知らない」「え?平成何年か知らないの?」「あ、平成30年かも」・・・って、中3で6歳かよ!!おまけに、「年齢」って何ですか?っていう者まで😢

 信じられないかもしれませんが、これ全部、小学生じゃなくて中学生です!

 さらに続けます。「合否確認する際に暗証番号を忘れてしまったというときのために、携帯番号の下4桁を記入してください」「合否確認って何だ?何語??下4桁って何???」「例えば私の携帯なら、最後の4桁は3050なのでそれを記入します」と説明すると、みんなして「3050」と記入しています。もう本当に無理😢


 うちの塾では、無料体験や見学時に「面談カード」というものを本人に書かせています。「本人が書いてください」と言ってもお母さんが書こうとします。「あ、お母さんは手も口も出さないでください。」とお願いするとムッとされます。そして、子どもはほとんど記入できません。まず、面談日(つまり今日の日付)が書けません。今が令和何年なのかがわかりません。今日が何日なのかも危ういです。親の名前も漢字では書けません。生年月日も生まれ年がわかりません。自分の学校名も漢字で書けません。千歳とか勇舞とか富丘って漢字が書けないのです。

 この「面談カード」一枚で、だいたいの学力がわかります。文字や内容、親の口出し具合いなどから、学力以外のことも多少推測できます。大きくはずれることはまずありません。

 偏差値60以上の子で、面談カードがまともに書けないなんて子は絶対にいません。少なくとも私は見たことがありません。高偏差値の子は、普段からいろんなものに興味を持っているからこそ高偏差値なのです。子供のころから文字や数字に興味を持って生活してきたはずです。ですから住所や家族の名前(漢字)、生年月日、車のナンバーまで自然と覚えているのです。また、高偏差値の子は自立心が強くて小さいころから何でも自分でやりたがる傾向にあるので、病院の問診票なども早い段階から自分で書いていたはずです。そういう、「育ち方」の違いが学力の違いになっていることは間違いなさそうです。(関連記事:学力が高い子が育った環境近所の歯医者くらい一人で行け

アクティブ スタディ

北海道千歳市にある高校受験のエキスパート ~アクティブ・スタディ~

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