月謝で点数は買えない

 「当たり前じゃん」と思っている方は、少なからず学生時代に勉強をして受験に挑んだ経験がある人だと思います。千歳のような小さな市では、受験勉強の経験も記憶もないお母さんがかなりいるような気がします。中学校時代に勉強なんて全然しなくても合格できちゃう高校がいくつかあるからです。高校入学後も勉強しないで卒業できてしまう。そうやって生きてきた保護者が予想以上に多いのです。それが悪いとは言ってません。ただ、自分のことは棚に上げて子供や学校、塾に対して成績をもっと上げろ!と無理をいうのは問題です。

 こういうお母さんたちにかぎって、「塾にお金を払っているのに全然上がらないじゃないか」と言ってきます。なぜそうなるかというと、本人たちが受験に苦労した経験も塾に行った経験もないからです。まわりの勉強ができた同級生たちは「塾に行ってたから」できたと思っています。「塾に行ってたから」じゃなくて、「勉強したから」できたということを知らないのです。お金を払えば点数がものすごく上がると思ってしまっているのです。しかも、ただ漠然と成績を上げろとか上がらないとか言っています。ただ塾に行くだけで20点が90点にはなりませんよ。

  何に対して払っているお金なのかを理解してください。

 「一斉授業」の塾の場合は、「授業」に対して払っているお金です。その授業内容を吸収するかしないかは本人の問題です。

 「個別指導」の塾の場合は、「本人がわからないところを説明する」ことに対しての料金です。中3の子が中1レベルのことに悩んでいたらそこをきちんと教えます。しかし、そこから中3レベルまで追いつくかどうかは別問題です。

 「Gランク偏差値30代」から「Bランク偏差値60」へ。なんてことを求めても、それは不可能です。ランクって中1からの減点法ですから中3でいくら頑張ったとしても過去の分は消えません(内申点の計算方法)。それに、偏差値30代って、学力が小学生レベルということです。そこからひとつひとつ教えていかなければなりません。夏休みに個別指導に30万払ったからと言って、偏差値60とかにはならないですよ。それって、偏差値60以上の人に対する冒涜ですよ。

 よくテレビなどで「学力は親の経済力で決まる」と言っているのを聞いて言葉のまま受け取ってしまっているようです。「かけたお金」=「子どもの学力」と勘違いしていますが、これ、そういう意味じゃないんです。経済力の高い親は、高学歴または高知能である確率が高いから「遺伝的に子供も高知能である確率が高い」ということと、「親の知識量が違うから、子どもの育つ環境にも差が出る」うということです。

 学力が高い子が育った環境を参照してください


アクティブ スタディ

北海道千歳市にある高校受験のエキスパート ~アクティブ・スタディ~

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