受験生になる今!?退塾??

 今回の退塾は、本当に残念のひと言。

 まず、本人が「辞めたくない」と思っているレアなケースだから。

 基本的にうちの塾は「去る者追わず」の方針。でも、今回に関しては悔しいというかもったいないというか・・・「短気は損気」だなって思いました。

 テストの結果に即効性を求めてじっくり上がっていくのを待てなかったんだろうな・・・。

 正確には、じっくり上がるのではなくて中3の後半に急速に上がります。

 面談や説明会等でいつも言っているんですけどね。基礎学力が無い子は、すぐには上がりませんよって。時間をかけて基礎学力をつけて、一気に伸びるんです。

 中3の部活引退からが本気の勉強。その準備として、まずは春休みのうちに総復習。4月に入ったら中3の内容を先取り学習。そして部活引退からは猛勉強。どこにも負けない爆上がり。アクティブスタディの勝利のシナリオが始まるまさにその時に辞めるなんて。

 私からすると、2年間ずっとじっくり育てて「さあ、ここから!」ってところで連れ去られたような気持ちです。本人が辞めてくないと言ってるのに・・・

 たしかにお父さんの気持ちもわかります。「何回言ってもちゃんとやらない」とか「塾に行ってもこんな点数かよ」とかね。でもね、3年間ずっと頑張り続けて結果を出せる子なんて稀ですよ。ほとんどの子は、やったりやらなかったり、上がったり下がったりを繰り返して受験生になっていきます。それに言っちゃあなんですが・・・「塾に行って、やっとこの点数」なんです。本人の基礎学力が足を引っ張っているのですから。

 今までにも「猛追の時期」を待てずによその塾へ移った子がたくさんいます。もちろん失敗します。うちの塾に残って毎日頑張った生徒との差は開くばかりです。この差は一生埋まりません。「大げさな」と思うかもしれませんが、事実です。中学の基礎学力の差、進む高校偏差値の差、勉強の楽しさを知ったか知らないかの差・・・全てがその後の人生を少しずつ変えていきます。お母さんの方はそこら辺をわかってくれて、なんとか塾に残そうとしてくれましたが夫婦の意見が一致しないことも良くあることですしね。仕方ないことなんですが、もったいない。結果が出るまでじーっと待ってくれる保護者様の子供は、中3の秋には必ず結果を出してくれます。もちろん個人差はありますが、もともと学力が低くて地頭も良い方じゃなかった生徒が中3の後期には「頭いい」とか言われちゃうので驚きです。うちの塾が凄いんじゃなくて、通い放題だからこそできる塾での勉強量が凄いんです。その勉強量は、他の塾に行ってる子にはなかなか真似できません。途中で辞めずに最後までその勉強量をこなす生徒が凄いのです。辞めるのか、辞めずに頑張るのか。そこで既に差はついています。

 成績が上がらないのは「やらないから」。塾を変えたところで無駄です。今回辞めちゃう子は自宅で頑張らせるつもりらしいですが、塾に来ても満足に頑張れないのを自宅で頑張らせるっていうのはなぁ。本当に残念。本人は続けたいと言ってるしなあ。ただ、続けたいと言いながら予約のドタキャンや宿題忘れなどが続いていたのも事実。お父さんを怒らせたのは本人ですから自業自得といえばそれまでです。頑張るまで待つのか、頑張らないからやめさせるのか、難しい選択ですよね。

 実は、塾側も「猛追の時期」まではけっこうな我慢をして待っているので、あとは肝心の親がどこまで待てるか。

 子供の成績を上げるには、お互いに忍耐が必要です。


補足:通常の退塾は、「本人がやりたくない」とか「本人がやらないので退塾処分」とかなので、当然「去る者追わず」ですぐに縁を切りたい私も、さすがに今回ばかりは、どうにか本人の希望を通す方法はないものかと悪あがきをしてしまいました。その結果、ご両親の信頼も失うことになってしまい「いくらなんでもやり方がまずかったな」と反省しています。どんなに本人や私が続けたくても決めるのは親。やっぱり「去る者追わず」しかないんだなと痛感しています。

アクティブ スタディ

北海道千歳市にある高校受験のエキスパート ~アクティブ・スタディ~

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