塾が「楽しい」の落とし穴
「うちの塾は楽しいよ」って言ってる子。
どんな意味で楽しいと言っているのか要注意です。
親が期待している「楽しさ」は、「授業のテンポが良くてわかりやすいから楽しい」とか「勉強ができるようになって楽しい」とかですよね。
子供が言っている「楽しい」は、先生は優しくて友達と騒いでいても何も言わない、宿題をやってなくても怒らないなどですよ。
あと、友達を塾に入れると紹介料やクオカードなどをもらえるので「楽しいよ」と誘うことも多いです。
そもそも塾がそんなに楽しいことが不自然なんですよ。たしかに、今うちにいる子も「楽しい」って言いますけどね。でも、その子たちは本当に勉強ができるようになっているから「楽しい」と言っているのか、授業で少し笑える話があるから楽しいのか、単に怒られないから楽しいのか、友達と話せるから楽しいのか、どの「楽しい」なのかを考える必要があります。
「楽しくない」、「辛い」と言って辞めていく子は、できるようになる喜びを知らないまま消えていきます。勉強の楽しさは「知らなかったことを知ること」、「できなかったことをできるようになること」です。その喜びや楽しさを知る前には、多少の苦しさや辛さもあるということを親も知っておくべきです。
お金を払えば、何の苦労も無しに結果が出るなんてことはありません。
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