返事、挨拶、姿勢
たったこれだけのことで成績は大きく違います。
きちんと躾をされてきたのか、甘やかされてきたのか、放っておかれていたのか。そういう違いが顕著に出ます。
極端な話をすると、勉強している姿勢を後ろから見ているだけで成績がわかるほどです。眠っているかのようにぐにゃぐにゃの子、背中はわりと真っ直ぐだけど首だけ直角に下を向いてる子、斜めに座って背もたれに寄りかかっている子など、「こんな姿勢で勉強ができるわけないよな~」と納得してしまう後ろ姿です。
塾でいくら一生懸命教えても、最後までほとんど成績が伸びない子というのが何人かいました。本人も休まず来て勉強してはいるのですが一向に伸びません。そういう子には、いくつかの共通点がありました。まずは、姿勢が悪いということ。そして、反応が悪いということ。よく言えば「おとなしい子」。声が小さく、表情も乏しい。何より「返事」がまともにできない。そういう子は最後まで偏差値30代のままでした。「できるようになってやる」というような前向きな気持ちが全くないので、返事も質問もゼロです。
遺伝的な「才能」、「勉強のセンス」という差ももちろんあると思います。でも、育てられる過程で決定的に何かが欠けているような気がします。姿勢もそうだし、箸も正しく持てないので鉛筆の持ち方も酷い。「それで字を書けるの?」というレベル。子供のころから繰り返し注意されることで、きちんと習慣にすることできたという経験がないので「学ぶ」という心構えができていないのです。
「返事、挨拶、姿勢」
それをきちんと躾されたかされなかったかの差は、あまりに大きすぎます。
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