現在の「3」と昔の「3」は違います

 あくまで北海道の公立中学の話です。

 もちろん3だけじゃなくて全部違うけど。


 昔の3は、本当に真ん中辺り「良くは無いけど悪すぎない」と考えて良かったかも知れません。なぜなら、昔は「相対評価」と言って「5」は全体の7%、「4」は24%、「3」は38%、「2」は24%、「1」は7%と決まっていたから。つまり「3」の人は上位31%には入っていないけど下位31%にも入っていないということ。

相対評価なら、「3」は平均と考えても間違いではないし「5」は本当にすごいということでした。


 ところが、現在は「絶対評価」なのです。昔は生徒が100人いたら「5」は7人しかいなかった。逆に「1」も7人いました。ところが今の評価では、極端な話をすると全員「5」でも良いということ。授業態度が良くて提出物もちゃんとしていれば、定期テストが85点で「5」が取れてしまう。昔なら「3」でしょ!という子がみんな「4」をもらう。正直、「3」はまるで「参加賞」のようにつきます。ちゃんと出席していればテストが極端に悪くない限りは「3」。だから女子なんてめったに「2」はありません。「1」なんてかなり問題です。ほぼ見ない。

 だから、相対評価と絶対評価では「オール5」の価値も全く違います。

 昔は「オール3」の「Gランク」なら偏差値50、学年平均ぐらいかなと思っていたかも知れませんが、それは大間違いです。今「Gランク」と言ったらそれは偏差値30代、「勉強についていけてない」と思って間違いありません。滑り止めの私立ですら受験できる高校が限られてきます。このことを知らずに「3」で安心しているお母さんたち、Gランクはかなり危険ゾーンですよ。

 ただ、全体的に学力低下が激しいですから千歳近郊の高校もレベルはかなり下がっています。千歳高校普通科だと、10年前ならDランクで落ちる子もいましたが今はFランクでも受かります。もちろん当日点によりけりですが。

 千歳高校はもはや全国平均以下の高校です。こうなった原因は学区制度の変更にあるのですが、とにかく現在は北海道のちょうど平均といったところです。千歳に住んでいるお母さんたちは、千歳高校は進学校と思っていますが「全国平均以下の高校」だと認識してください。

アクティブ スタディ

北海道千歳市にある高校受験のエキスパート ~アクティブ・スタディ~

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