答案用紙には生き様が出る

 私たち塾講師は(もちろん学校の先生もだと思います)、テストの答案を見ただけでその子の学力や性格、頭の良さや努力の量まである程度わかってしまいます。答案用紙の文字や答え方などから、点数だけではわからない部分が見えてきます。

 例えば、漢字や計算はできるのに応用問題が解けない子は真面目な性格でそれなりの努力をしているが物の本質までは見えていない子です。単位をつけ忘れるとか記号で答えるべきところに言葉を書いてしまうという子は、せっかちで最後まで人の話を聞かないタイプの子。このタイプの子は、考える前に直感もしくは当てずっぽうで答えてしまいます。

 文字が汚すぎる上に大きさがバラバラ、「トメ、ハネ、ハライ」がぐちゃぐちゃの子は幼いころから最低限の学習習慣がついていない子が多いです。こういう子は靴もそろえないし、箸や鉛筆もきちんと持てないし、年相応の返事や挨拶もできない子が多い気がします。

 解答用紙を見ただけで、どのくらい真剣にテストに取り組んだのかもわかります。すぐにあきらめて投げ出したのか、どうにか答えを出そうと必死になったのか、それなりの対策をしてきてテストに臨んだのか・・・実にいろいろな背景が見えてきます。

 私は、筆記試験というのは不公平なようで一番公平な選抜方法だと思っています。内申点なんて、不公平と愚の骨頂だと考えています。どこの中学にいてどの先生に評価されるのかによってがらりと変わってしまうようなものを点数化してランク分けするなどふざけた行為です。その点、筆記試験ではじき出される偏差値では内申点ほどの酷い誤差は生まれません。

 だからこそ、生徒たちには言い続けます。

「答案用紙を通して、自分の今までの努力をしっかり見せつけて来い!」

と。答案用紙は、自分がその試験のために努力してきたことを証明できる唯一の手段なのです。

私たちは、生徒が入試当日に自信を持ってそれを証明できるよう、日々真剣勝負で指導しているのです。

アクティブ スタディ

北海道千歳市にある高校受験のエキスパート ~アクティブ・スタディ~

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