モンスターペアレントの共通点
千歳で塾を始めてから13年経ちますが、「これはモンスターペアレントだ」と超危険人物確定は二人しかいません。この人たちは、「超攻撃態勢」に入るスイッチを持っていて理屈が全く通っていないクレームを入れてきます。とにかく自分の子供が正しくて周りが間違っているということだけ主張してきます。
そこまでのレベルの人は二人しかいませんでしたが、「過保護以上モンスターペアレント以下」という親たちはけっこういます。こういう親の共通点は、子どもの非を絶対に認めないこと。モンスターペアレントとの違いは「攻撃の度合い」だけ。最初は一見とてもきちんとしている場合が多く、丁寧なメールやラインを送ってきます。ただ、連絡してくる頻度が尋常ではありません。「あ、これはモンスター予備軍だな」とだんだんわかってきます。
実際に何か注意事項があってこちらから連絡をすると決まって問題をすり替えます。なんとか粗探しをして立場を逆転させようとします。強くクレームを言えばこちらが謝ると考えていて、とにかく勝ち負けを競っているかのようにしか見えません。クレームに対してこちらが思い通りの対応をとらなかったときには、モンスターはすかさず攻撃態勢スイッチONです。「先生、先生」としつこかったのが「あなた」に変わります(笑)。「教育者のくせに!」と正義を振りかざしますが、残念ですね~、学習塾の講師は教育者ではなくサービス業です。(ってドラマであったな~笑)
塾としては、子供が「良い」とか「悪い」という次元での話し合いはしていません。
もちろん親とけんかして勝ち負けをつけようともしていません。
「改善してください」と話しているのです。
こちらが何か保護者に連絡をするときというのは、
①ほかの生徒または塾に迷惑をかけているとき(例えば予約のキャンセルが多い時など)
②このままでは成績は上がらないよというとき(例えば宿題をまったくやってこないときなど)
ほとんどは、このどちらかです。
一般的な保護者様とは普通に会話は成り立ちます。
「申し訳ありません。よく言って聞かせます」
「いえいえ、どうかよろしお願いします」
といった感じで難なく終わります。
そのあと家でどうするかは個人差があります。ものすごく怒られる子もいれば、ゆっくり話し合いをする家庭もありますが、塾としては改善されればそれでOKです。
そもそも生徒は「子ども」なのだから実に色々なことで注意はされます。まだ「子ども」なのだから改善すべき点がたくさんあるのは当然のことだと思います。私は、「子どもはどんどん注意されてどんどん改善して成長していく」のが理想だと思っています。「子ども」のうちにしか素直に人の言うことは聞けないからです。
ところが、過保護すぎる親とその子たちは「悪い子だと責められている」と受け取ってしまうのです。現代っ子が「ミス」や「注意」を異常なまでに嫌うのは、「褒めて伸ばす」を勘違いしている超過保護教育のせいだと思います。その結果、成長するチャンスを失ってしまっていることに気付かず、まともな躾がされないまま大人になっていきます。
超過保護親子と会話が成り立たないときは、早めに縁を切る以外の方法はありません。
他の塾に移っても成績は上がらず、最終的に偏差値30~40代の高校にしか行けないのはわかりきっているので、「塾が悪い!」と鼻息を荒くして辞めていってもなんとも思いません。
勉強する以前にもっと大事な「態度」や「心」が養われていないのだから学問が身につくわけはないのです。
※塾で起こったすべてのトラブルがこういう親のせいだとは限りません。むしろ私に非があったことも何度もあるし、たまたま色々な要素がタイミング悪く重なってしまい辞めてしまった生徒も少なからずいます。そういう退塾事例も追々アップしていこうとおもいます。
※偏差値40未満の高校がすべて「悪い」という意味ではありません。子供を塾に入れる時点で、「学力をを上げてもう少し偏差値の高い高校に合格させたい」という目的があったはずなのに、それが全く達成されませんでしたねという話です。
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